狩猟法令問題 対策|過去問と要点解説

狩猟免許試験の約3割を占める重要分野が法令問題です。鳥獣の保護管理や狩猟制度に関する法律が出題されるため、制度の仕組みを正しく理解しておく必要があります。

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問91:No.351 夜間銃猟についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:都道府県が、有効かつ厳格な安全管理が可能と判断して指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画を定めた場合に、認定鳥獣捕獲等事業者が都道府県から実施方法や実施体制について確認を受けた場合にのみ限定的に実施することができる。
  • イ:第二種特定鳥獣管理計画を定めている都道府県において、指定管理鳥獣に限り、捕獲ができる時間を日没後1時間後までの間に延長して銃猟により捕獲することができる。
  • ウ:有害捕獲の許可を受けた者で、特に被害の多い地域において希望し、都道府県知事による安全確認を受けた場合に限り実施することができる。
答)ア
夜間銃猟は、都道府県が、夜間銃猟の必要性があり厳格な安全管理が可能と判断して指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画に定め、認定鳥獣捕獲等事業者に委託し、当該事業者が詳細な実施方法や安全管理体制を定めた計画を作り、都道府県が確認した場合において、限定的に認められるものである。
問92:No.352 捕獲した鳥獣の放置についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:一般に、狩猟者登録を受けて行う狩猟においては、周辺の自然環境に及ぼす影響が小さい場合は、捕獲した鳥獣の放置を行うことができる。
  • イ:指定管理鳥獣捕獲等事業においては、都道府県知事が捕獲個体の適切な搬出が困難であり、また、生態系等に支障がないと認めた場合には、限定的に放置が認められる。
  • ウ:有害鳥獣捕獲をする際には、より多くの個体を効率的に捕獲し事業を効果的に推進するため、市町村長の許可を得て捕獲個体を放置することができる。
答)イ
ア:登録狩猟では、捕獲した鳥獣の放置は原則としてできない。 ウ:有害捕獲では、捕獲個体は原則持ち帰ることが義務づけられている。
問93:No.353 個体数調整に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:鳥獣は、生態系の重要な構成要素なので、増えれば増えるほどよい。
  • イ:鳥獣は、増えすぎても減りすぎても問題があるので、適正な密度水準で維持されるのがよい。
  • ウ:鳥獣は、農林水産業被害等の問題を引き起こすので、できるだけ少ない方がよい。
答)イ
適正な密度水準が望ましい。そのように維持することが個体数調整。
問94:No.354 環境省による「ガンカモ科鳥類の生息調査」についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:毎年1月15日前後に全国一斉に狩猟を行い、その捕獲結果をとりまとめる調査である。
  • イ:毎年11月15日の狩猟解禁日(北海道以外)に全国一斉にガンカモ科鳥類の目撃確認数を調べ、その結果をとりまとめる調査である。
  • ウ:毎年1月15日前後に全国一斉にガンカモ科鳥類の生息数を調べ、その結果をとりまとめる調査である。
答)ウ
生息動向を調べるために毎年1月15日前後に実施
問95:No.355 環境省の名前が入った足環を見つけた場合の行動についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:飼い主を明確にするためにつけているもので、保健所に届け出るよう努める。
  • イ:渡りのルートなどを調査するためにつけているもので、環境省が委託している(公財)山階鳥類研究所に届け出るよう努める。
  • ウ:キジ、ヤマドリを放鳥する際につけているもので、環境省又は都道府県に届け出るよう努める。
答)イ
環境省による足環は、渡りのルートを調べるための標識調査でつけているものであり、山階鳥類研究所に届け出ることが望ましい。 ウの放鳥事業は、環境省ではなく、都道府県や猟友会が実施している。
問96:No.356 錯誤捕獲についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:錯誤捕獲とは、鳥獣保護区など狩猟が禁止されている場所で、鳥獣を誤って捕獲することである。
  • イ:錯誤捕獲とは、禁止されている猟法で鳥獣を捕獲することである。
  • ウ:錯誤捕獲とは、意図せずに、狩猟することが禁止されている鳥獣を捕獲することである。
答)ウ
錯誤捕獲とは、狩猟禁止鳥獣などを、意図せずに間違って捕獲することである。
問97:No.357 捕獲の意志の有無にかかわらず、結果的に禁止されている鳥獣を捕獲してしまった場合の対処についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:「止めさし」を行い、捕獲した場所付近に埋設する。
  • イ:自宅に持ち帰った上で、関係行政機関に連絡する。
  • ウ:速やかに放すか、必要に応じて関係行政機関に連絡し、傷病鳥獣として保護する。
答)ウ
傷つかないようにして、速やかに放すことが必要。なお、傷ついている場合には、関係行政機関に連絡して傷病鳥獣として保護する。
問98:No.358 錯誤捕獲を未然に防ぐための対応についての次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • ア:銃猟にあっては、狩猟鳥獣及びそれらと誤認されやすい鳥獣に関し十分に学習し、矢先の確認を慎重に行う。
  • イ:わな猟にあっては、鳥獣の生態を熟知し、設置場所、設置時期・時間、種類・構造等について十分に検討する。
  • ウ:野外では鳥獣の種類はわからないことが多く、非意図的な捕獲はやむを得ない場合が多いので、特別に気を配る必要はない。
答)ウ
錯誤捕獲が発生しないように、鳥獣の生態や猟具の取扱いについての学習を十分にすることが必要である。
問99:No.360 傷病鳥獣を発見したときの対応についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:狩猟鳥獣でない場合には、自宅に持ち帰り、飼養登録の手続をして飼養する。
  • イ:止めさしを行い、発見した場所付近に埋設する。
  • ウ:関係行政機関に連絡し、必要に応じてその保護等に協力する。
答)ウ
関係行政機関に連絡し、保護等に協力することが必要である。
問100:No.365 散弾の種類についての次の記述のうち、適切なものはどれか。
  • ア:鉛散弾の使用が環境に与える影響は極めて限定的であり、北海道以外では鉛散弾の使用は可能である。
  • イ:鉄は鉛より柔らかいので、鉄製の散弾は、すべての銃器に使用することができる。
  • ウ:鉛以外の金属でできた散弾を使用する場合には、銃器の種類等に応じて、適切な硬さの散弾を選ぶ必要がある。
答)ウ
鉛製の散弾以外の鉛製に比べて固い散弾を使用する場合は、銃器の種類に応じた適切な硬さのものを選ばなければならない。また、鉛散弾については、北海道以外でもその使用が禁止されている地域がある。