猟銃所持許可の手続きと費用まとめ

北海道の実例をもとに、猟銃取得までの流れと必要な金額を詳しく解説します。

猟銃の所持には、講習・申請・射撃教習・銃の購入など、多くの手続きが必要です。ここでは、北海道での実例をもとに、手続きの順番と実際にかかる費用を一覧表でまとめています。

この流れに沿って準備を進めることで、必要な書類や費用の全体像が把握でき、スムーズに猟銃所持まで到達できます。射撃教習の料金は地域差があります。例として北海道ではライフル教習で35,000円、散弾銃教習で50,000円程度かかる教習所があります。

猟銃所持許可取得までの手続き一覧(北海道実例/費用付き)

手順 手続き名 実施場所 費用(円) 補足
1猟銃等講習会申込警察署8,600公安委員会へ申請。写真・身分証が必要。
2猟銃等講習会受講(筆記)指定会場合格すると「講習修了証明書」が交付される。
3教習資格認定申請警察署無料診断書(別途3,000円前後)が必要。
4教習資格認定証交付警察署この後、火薬の譲受許可申請へ。
5火薬譲受許可申請(2種)警察署4,800「領収火薬類」「猟銃用火薬類」両方必要。
6火薬譲受許可証の交付警察署許可証を受け取ってから購入可能。
7火薬・弾の譲受銃砲店約6,000使用する分のみ購入。銃本体は未購入でOK。
8射撃教習予約・受講教習射撃場散弾銃:50,000
ライフル:35,000
北海道実例。弾代・講師料・使用料込み。
9教習修了証明書の交付教習射撃場合格証明として保管。
10銃の選定・譲渡等承諾書取得銃砲店0〜5,000内金が必要な場合あり。事前に相談。
11銃所持許可申請警察署8,600書類一式とロッカー設置確認あり。
12ガンロッカー・装弾ロッカー購入通販・店舗約30,000〜60,000金属製・鍵付きが必須条件。
13所持許可証交付警察署審査通過後に交付。
14猟銃の譲受(受け取り)銃砲店約80,000〜300,000中古〜新銃、銃種により価格差。
15猟銃の確認(最終)警察署所持の最終確認として警察に持参。

猟銃所持許可取得までの手続き一覧(最新版・解説付き)

※猟銃等講習会の申込みから猟銃所持許可を得るまでに約6ヶ月程度かかると考えておくとよいでしょう。

① 猟銃等講習会の受講(警察署)

  1. 猟銃等講習会の申込(警察署・公安委員会)
    写真、本人確認書類などを提出。
  2. 講習会受講・筆記試験
    法令・安全管理・構造に関する講義と試験。
  3. 合格 → 修了証明書交付
    合格者には「猟銃等講習修了証明書」が発行されます。

② 教習資格の申請(警察署)

  1. 教習資格認定申請
    診断書や講習修了証明書を添えて申請します。
  2. 教習資格認定証の交付
    射撃教習を受けるための許可証として交付されます。

③ 火薬類の譲受許可(警察署)

  1. 猟銃用火薬類等譲受許可申請
    射撃教習で使用する火薬・弾薬の譲受申請を行います。
  2. 火薬譲受許可証の交付
    許可証を取得後に購入が可能になります。

④ 火薬類の譲受(銃砲店)

  1. 譲受許可証の提示 → 火薬類等を譲受
    許可証を持って銃砲店で火薬・弾を購入します。
    ※この時点で射撃教習の予約が可能です。

⑤ 射撃教習の実施(教習射撃場)

  1. 教習射撃の受講
    所定の射撃(例:散弾銃1回、ライフル1回)を行います。
  2. 合格 → 教習修了証明書の交付
    合格者には射撃場から証明書が交付されます。

⑥ 銃本体の購入予約(銃砲店)

  1. 譲渡等承諾書の取得
    銃砲店で所持予定の銃を決め、書類を受け取ります。

⑦ 猟銃所持許可の申請(警察署)

  1. 猟銃所持許可申請
    書類一式を提出し、ガンロッカーの設置確認を受けます。
  2. 所持許可証の交付
    警察から正式に猟銃所持許可証が交付されます。

⑧ 猟銃の受取と最終確認(銃砲店・警察署)

  1. 銃砲店に許可証を提示 → 猟銃の譲受
    所持許可証を提示して銃を受け取ります。
  2. 猟銃の確認(警察署)
    警察署に猟銃を持参し、最終確認を受けます。

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