散弾銃と空気銃の違いとは?初心者向け徹底解説

狩猟に使われる「散弾銃」と「空気銃」。どちらも銃を使った猟具ですが、仕組みや使用対象、必要な免許に違いがあります。このページでは、初心者にもわかりやすく両者の違いを比較解説します。

このページでわかること

このページでは、散弾銃と空気銃の仕組みの違いや、狩猟対象、免許制度の違い、実際にどちらを選ぶべきかについて初心者向けに解説しています。

散弾銃とは?

散弾銃は、火薬を使用して複数の小さな弾(散弾)を一度に発射する猟銃です。射程が広く、動く標的に命中させやすい特性を持ち、鳥類だけでなくシカやイノシシなどの大型獣にも対応できます。

空気銃とは?

空気銃は、圧縮空気を使って単発の弾丸を発射する銃です。火薬を使わないため静かで反動が小さく、扱いやすいのが特徴です。主に鳥類など小型の動物を対象とした猟に使われます。

比較表:散弾銃と空気銃の違い

項目散弾銃空気銃
発射方式火薬式空気圧式
対象鳥獣鳥類・シカ・イノシシなど主に鳥類
威力・射程高い/中〜長距離中程度/短〜中距離
音・反動大きい/強い静か/軽い
必要な免許第一種銃猟免許第二種銃猟免許

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狩猟免許のうち、銃を使用する猟法には第一種銃猟免許と第二種銃猟免許があります。第一種は装薬銃や空気銃を用いて大型獣の狩猟が可能で、第二種は空気銃による小型動物の狩猟に限定されます。以下では、それぞれの銃猟免許試験に対応した過去問と解説を掲載しています。試験の出題傾向を把握し、合格に向けた効率的な対策にお役立てください。

所持許可と講習の違い

散弾銃も空気銃も所持するには「銃所持許可」が必要です。猟銃等講習会の受講や適性検査、所持許可申請などの流れは共通していますが、散弾銃の方が審査が厳しく、保管や取扱いの管理基準も高くなります。

どちらを選ぶべきか?

初心者で鳥類を中心に狩猟したいなら空気銃が向いています。静かで扱いやすく、導入もしやすいためです。一方、シカやイノシシを対象にした本格的な狩猟をしたい場合は、散弾銃が必須になります。

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よくある質問

Q. 散弾銃と空気銃の違いは何ですか?
→ 散弾銃は火薬を使って複数の小弾を発射する銃で、比較的広範囲に効果があります。空気銃は圧縮空気やガスで単弾を発射し、小型の鳥獣向きです。
Q. どちらの銃が初心者向けですか?
→ 空気銃は反動が少なく、射撃音も小さいため、初心者には扱いやすいとされています。ただし、所持許可などの手続きはどちらも同様です。
Q. 空気銃は狩猟に使えますか?
→ はい。キジバトやヒヨドリなどの鳥類、小型哺乳類の狩猟に使われています。ただし、シカやイノシシなど大型獣には使用できません。
Q. 散弾銃はどんな場面で使われますか?
→ 鳥類の飛翔中の射撃(流し猟)や、イノシシ・シカなどの中大型獣の至近距離での狩猟に使用されます。威力が高く、取り扱いには十分な注意が必要です。
Q. 所持のための手続きに違いはありますか?
→ 手続きの基本的な流れは同じで、どちらも銃所持許可が必要です。公安委員会での講習、試験、身辺調査、保管設備などが求められます。
Q. 空気銃と散弾銃で試験内容は違いますか?
→ 筆記試験は共通ですが、実技では扱う銃器が異なるため、取り扱い方法の実演内容に違いがあります。
Q. 反動や音に違いはありますか?
→ 散弾銃は火薬を使用するため反動と発射音が大きく、空気銃は反動も音も比較的小さいです。
Q. 空気銃はどれくらいの距離まで有効ですか?
→ 空気銃は有効射程が30〜50メートル程度とされ、狙撃精度を要する場面に向いています。
Q. 法律上の扱いは違いますか?
→ どちらも銃刀法の対象で、所持・運搬・使用には厳しい制限があります。空気銃も玩具とは異なり、正式な銃器として扱われます。
Q. 両方を所持することは可能ですか?
→ はい。所持許可をそれぞれ申請・取得すれば、散弾銃と空気銃の両方を所持することが可能です。

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