猟銃保険・補償ガイド|ハンター保険の内容と加入の流れ

狩猟や射撃を行う際の事故や損害に備えるために重要な「猟銃保険(ハンター保険)」について、補償内容・加入方法・費用の目安をわかりやすく解説します。

猟銃を所持・使用する場合、事故・誤射・物損・他人への損害賠償といったリスクがあります。 こうしたトラブルに備えるための保険が「猟銃保険」や「ハンター保険」です。 猟友会経由で加入できる団体保険のほか、個人で加入できる保険も存在します。

猟銃保険とは?

狩猟・射撃・銃の保管などに関して発生した損害を補償するための保険です。 一般的には「ハンター保険」とも呼ばれ、猟銃を持つすべての人に推奨される必須級の補償です。

主な補償内容

  • ・他人への誤射・誤爆による損害賠償
  • ・同行者や第三者への怪我・死亡事故
  • ・狩猟中・射撃中の自身の怪我
  • ・銃の暴発や物損事故
  • ・盗難・紛失・運搬中のトラブル

加入できる保険の種類

代表的な加入方法は以下の3つです。

それぞれ補償範囲や上限金額が異なります。特に狩猟を伴う場合は、猟友会保険+個人賠償保険の併用が安心です。

加入の流れ

  1. ① 猟友会・保険代理店・保険会社のいずれかに申し込む
  2. ② 保険プラン(補償金額・自己負担額)を選択
  3. ③ 年払いで保険料を支払い(口座振替・現金払いなど)
  4. ④ 保険証書・会員証を携帯し、狩猟登録時に提示

年間保険料の目安

プラン名 年間保険料 主な補償内容
ハンター保険(猟友会) 約5,000〜15,000円 他人への損害賠償・死亡補償・入院補償
個人賠償責任保険(火災・自動車付帯) 約1,000〜3,000円 日常生活での賠償・誤射事故補償(条件付き)
スポーツ射撃保険 約3,000〜6,000円 射撃中の事故・怪我補償

賃貸での保険・補償の関係

賃貸住宅でガンロッカーを設置する場合、火災・家財保険に付帯する「個人賠償責任補償」でカバーできるケースがあります。 盗難・火災・破損・水漏れなども対象になることがあるため、加入中の保険内容を確認しておくと安心です。

補償を選ぶポイント

  • ・猟銃・狩猟・射撃行為を補償対象として明記しているか
  • ・損害賠償額の上限(1億円以上あると安心)
  • ・同行者・第三者・物損の範囲が含まれているか
  • ・団体保険か個人保険か(併用も可能)

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よくある質問(Q&A)

Q. 猟銃保険は必ず入らなければいけませんか?
法律上の義務ではありませんが、狩猟や射撃を行う場合は加入が強く推奨されています。多くの猟友会では加入が前提です。
Q. 火災保険や自動車保険の特約で代用できますか?
一部の個人賠償責任保険で補償対象となる場合がありますが、銃の使用を明記していない契約では補償されないことがあります。
Q. 年間保険料はいくらくらい?
補償範囲にもよりますが、年間3,000〜15,000円前後が一般的です。
Q. 万一の事故で保険が使えないケースは?
飲酒・無許可での所持・法令違反による事故は対象外となります。
Q. 猟友会の保険と個人保険は併用可能?
はい、二重加入しても問題ありません。狩猟中・日常生活中の両方をカバーできます。

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