狩猟免許と銃所持許可の違いとは?
「狩猟免許を取れば銃が持てる」と思っていませんか?実は狩猟免許と銃の所持許可は全く別の制度です。このページでは、両者の違いと、銃を所持するために必要な手続きについて初心者でもわかるように詳しく解説します。
「狩猟免許を取れば銃が持てる」と思っていませんか?実は狩猟免許と銃の所持許可は全く別の制度です。このページでは、両者の違いと、銃を所持するために必要な手続きについて初心者でもわかるように詳しく解説します。
狩猟免許は、野生鳥獣を捕獲する「狩猟行為」を行うために必要な免許です。都道府県が実施する試験に合格することで取得できます。種類は以下の4つに分かれています。
これらは「どの方法で狩猟するか」によって分類されており、実技試験や筆記試験で狩猟に関する法律・知識が問われます。ただし、狩猟免許を取得しても銃を購入・所持することはできません。
実際に猟銃(例:散弾銃、ライフル、空気銃など)を所持するには、警察の発行する「銃所持許可」が必要です。これは狩猟免許とは独立した制度であり、所持する銃ごとに1丁ずつ許可を取得する必要があります。
銃所持の手続きには、以下のような流れがあります:
このように、銃を所持するには長い審査と講習が必要であり、狩猟免許とはまったく異なるプロセスが求められます。
猟銃等講習会とは、銃所持希望者が最初に受けることになる講習で、公安委員会(警察)によって開催されます。内容は主に以下の通りです:
講習の最後には「考査」と呼ばれる筆記試験が行われ、合格しないと次のステップ(診断書提出や所持許可申請)に進めません。これが一般的に「銃免許試験」と呼ばれることもあります。
項目 | 狩猟免許 | 銃所持許可 |
---|---|---|
所管 | 都道府県(環境部門) | 都道府県公安委員会(警察) |
目的 | 狩猟行為の許可 | 銃の所持の許可 |
主な試験 | 狩猟免許試験(筆記・実技) | 猟銃等講習会考査・技能講習 |
対象者 | 狩猟をしたい人 | 銃を所持したいすべての人 |
有効期間 | 3年(更新制) | 3年(銃ごとに更新) |